イッチハンカイ徒然草

面白さ原理主義のハッティーが必ず、あなたを笑わせて精神崩壊をさせます。

5分映画評

僕は映画をツタヤで借りると、大体1時間もしないうちに意識消失を起こしてしまう。さて、これを解消するにはどうすればいいのだろうか?

 

簡単だ。

  

映画が5分なら、絶対寝ないだろう。僕の確信は山より高く、海より深く、コスモスより広い。

 

子曰く、5分で映画を見ること是,映画道の一歩なり

 

とは言い得て妙である。世界の真理を言い表している。

 

5分映画評の歴史が今ここに始まる。

 

 

ゾンビ/ジョージ・A・ロメロ

 

主人公は、多分女性と男性一人ずつであろう。彼らはなにをやっているかさえ僕には分からないが、いつの間にか彼らが働いているであろう場所の周りにはゾンビが多数出現する。彼らは籠っていたのだが、その後脱出する。

 

ゾンビはアイスリンクやスーパーなどにも出現する。顔が青白く、バイオハザードなどのゾンビよりエグさはいささかないようだ。

 

そして場面は急展開、誰かさえ分からない男性二人がトラックに乗り込み、片方がゾンビに襲われるところをもう片方が銃で倒す、圧巻のシーンだ。引き込まれて、1分近く見てしまった。

 

最後はまたスーパーに戻り、主人公のうちの一人と思われる男性がエレベーターでゾンビに襲われゾンビになってしまった!!なんてことなんだ・・・あぁ無常

 

クライマックスは主人公の女性がヘリコプターに乗るところから始まる。ただ、映画自体は後10分は残っていた。結末は誰も知る由がない。

 

 蛇にピアス/蜷川幸雄

 

吉高由里子扮する名もなき女性がいきなりスプリットタン(多分ベロを割いて蛇みたいにうねうねさせる感じのやつ)にしたいと言い出すところから始まる(本編では7分目ぐらい)

 

そしていきなり濡れ場が始まる。

 

お相手はARATA扮する名もなき男性。

 

吉高由里子がこんなに体をさらけ出すとは、映画が始まって1分も過ぎないのに僕のテンションはマックスに。(約2分ほど使った、残り2分)

 

その後、吉高由里子扮する女性が家から?いなくなった?となって捜索願を出したいと言い出す。ARATA扮する男性の対応は分からないのだが、優しそうなので多分探したのだろう。

 

そして結末は吉高由里子扮する女性とARATA扮する男性が2人で何かを話し、スプリットタンをまた縫い合わせるところで終わる。

 

途中藤原達也や高良健吾が出ていたが、役名は不明だし何をやっているのかわからない。もう少し簡潔に、分かりやすければなと思ってしまった。

 

全体的に演出は暗めで、テーマは5分という短い時間の中でしっかりまとまっていた。ただ何を伝えたいか、というのは中々僕には理解できなかった部分も。

 

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ/吉田大八

 

桐島、部活やめるってよの監督が撮った作品なので思わず手に取る。

 

主人公の女子高生キヨミの両親?がいきなり死んでしまうシーンから始まる。

 

そして佐藤江梨子扮する名もなき女性がいきなり家に転がり込んでくる。

 

そして色々なドラマ、急展開を迎えるものの、あと30分ほどを残し映画の幕は封切られた。やはりキスシーンがあるとそこに尺を取られるのは仕方がないのだが、残念である。

 

だがしかし、永作博美扮する役名不明の女性やサトエリ扮するまたもや役名不明の女性とキスしているこの男は誰なんだ。役名は映画では言及されていない。

 

一体どういうことなんだ。

 

誰なんだこいつは

 

そもそも俳優の名前もわからない。

 

俳優が分からないなら僕が出ても一緒ではないのか?違うのか??答えてくれよ

 

答えろよ

 

いや、誰も答えてはくれない

 

これが日本。

 

出る杭は打たれる、ちりも積もれば山となる、お菓子にはチップスター、これらのことわざが跋扈している、魑魅魍魎なジャパンでは僕の言論は封殺されてしまうというのだろうか

 

これが資本主義

 

役名をあえて不明にすることによって、ネット検索を増やす

 

これがお前らのやり方なのか

 

僕はあなたたちの汚いやり方には断固、いや断固として拒否だ

 

絶対に役名、俳優がだれかは探さない

 

だれなんだ、きになる、寝れない

 

だが、いや諦めよう

 

諦めるとは、明らめるというらしい

 

明らめることにより、僕の未来は輝く

 

そう、だから分からないままにしておこう、そうだ、そうしよう(あぁ、気になる)

 

 

 

総括すると、なぜサトエリが転がり込んできたのか?キヨミとの関係は何なのか??題名の悲しみの愛とは何のことだったのか???などと、色々疑問は尽きないが、”家族”という重厚なテーマを5分のうちに描き出す吉田大八、これを天才と言うのだろう。

 

 

リトルダンサー/スティーブン・ダルドリー

50ペンス置いておく なぜだ

 

ボクシングをしだす なぜだ

 

誰かわからない友達とのけんか なぜだ

 

バスで父さん、父さんと叫んでいる青年 誰なんだ 

 

主人公だとするとその次では子供の主人公が出てきて時系列的におかしい。どうなっているんだ。どういうことなんだ。

 

最後はいつの間にか成人して白鳥の湖を踊る。お父さんも来て号泣シーンであった

 

 

ああ、涙が…でない

 

 

僕は何をやっているのだろう

結局DVDを4本借りて全て5分だけ見て、返した。

 

合計20分 

 

アマゾンプライムより短い

 

 

そしてツタヤの旧作DVDは1作100円、要するに400円損したということだ。

 

 

400円あれば何でもできる。

 

400円があればうまい棒を40本買うことが出来る、400円があれば5円玉80枚と交換することが、1円玉なら400枚と交換することが出来る。

 

 

話を元に戻そう。400円あれば飛行機に少しだけ乗れる。東京から新大阪間まではLCCで3690YEN。往復で7380円。

 

 

東京から新大阪まで552㎞なので、552×2×1/36=30.6666667 

 

 

そう、400円あれば僕はディズニーランドに行って帰ってくることが出来る。

 

僕はディズニーランドに行くことが出来る。夢の国。理想郷。桃源郷。

 

資本主義と言う名のお金のばらまき。ミッキーマウスというねずみを模したキャラクターの版権により、ポップコーンでさえも500円する資本家による労働者への搾取。

 

 

これら全てを体験できる場所に僕は400円で行くことが出来る!これが文明の発展の力なのか(笑)

 

 

思わず顔がほほ笑んだ。ただ、今思えば400円では渋谷に行ったきり帰ってこれない。いつの間にか日本の時空は歪んでしまった。

 

そう、お金とは魔物。お金とはモンスター。お金は髪にこびりついたガムのように僕たちから離すことはできないのだ。

 

ああ

 

 

ちゃんと映画通して1本見ればよかった